京都町家のリノベーション物件販売

■再生までのエピソード

～泉涌寺東林町・RENOVATED町家_鉄骨階段の家～

③構造補強について＿part1

さて、いよいよ町家にとって重要なポイントである構造躯体の補強工事に入りたいところですが、お客様との打ち合わせのもと、どのような経緯で今回のような構造補強方法になったのか、少し振り返りたいと思います。

まずお客様との契約の際、重要事項の説明において、本物件が活断層型地震や南海トラフ地震が起こった際に警戒すべき区域であることを伝え、京都府のマルチハザード情報提供システムの確認もして頂きました。

このような経緯もあり、「町家の耐震について不安なイメージがあるので、お金が少しかかったとしても、しっかりとした構造補強をお願いします。」とのお客様のご要望に基づいて、まず最初に、表面波探査法による地盤調査を行いました。

地盤調査の結果は、この物件は少し軟弱な地盤であるとの報告が出ました。

この報告書を基に、本物件の構造補強設計を担当して頂いている大崎先生との打ち合わせを行うわけですが、今後のリノベーション工事に向けて「軟弱な地盤」という少し厄介な問題が生じました。

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