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RENOVATED町家~鉄骨階段の家~Vol.4
2020.11.05再生までのエピソード

■再生までのエピソード

~泉涌寺東林町・RENOVATED町家_鉄骨階段の家~

④構造補強について_part2

前回、表面波探査による地盤調査の結果少し軟弱な地盤であるということがわかり、それを踏まえた上で構造補強をしなければならないところまでお話ししました。

今回は、実際にどのような構造補強方法になったのかをご紹介します。

地盤調査の結果報告書をもとに、構造補強設計を相談させていただいている大崎先生と入念な打ち合わせを行いました。

大崎先生は、古民家、寺社仏閣等、主に伝統構法による構造補強設計を得意とされているのですが、今回の場合、本物件では二重壁構造のベタ基礎施工で構造補強を行うことになりました。

大崎先生-2.jpg

20200925_余白.jpg

本物件は現在、一戸建てであるのですが、かつては連棟町家の一部であったことが左右の隣家との壁面の取合い状況からみてうかがえます。

左右の隣家は、既に新築により切り離されており、この物件は、連棟町家として構造的に相互に補完されずに、現在単独で建っていることとなります。

IMG_0322.jpg

本来、町家の基礎は石場建てによるものですが、このような状況に加えて、少し軟弱な地盤であるという事から、建物の基礎がスラブ(基礎の底盤)と一体化し、軟弱な地盤に対して均一に接するベタ基礎仕様とすることになりました。

そして次に、新しく施工した基礎と土台を緊結し、その上に建てた新しい柱と既存の柱を緊結させることにより建物全体のゆがみの強制、既存の軸組(梁・柱)との一体化を行う二重壁構造仕様とすることになりました。

また、耐震基準適合証明書を発行する上でも二重壁構造のベタ基礎施工は必須となる為、お客様の希望もあり、今回は町家においては珍しい在来工法の構造補強を採用する形となったのです。

次回は、実際の基礎工事の様子(捨てコン、鉄筋、型枠等)を書いていきたいと思います。

20200925_余白.jpg

― 次 回 へ 続 く ―

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